少女と過保護ーズ!!続

扉が開いた。


到底、さっき見つけた扉まで行くことが出来ない。


行くまでに見つかり捕まる。



あたしは転がるように朽ちかけた椅子と床の間にあるスペースに体を滑り込ませた。



「い~るんだろ~?今出てきたら赦してあげるよ~」



聞いたことのある声だった。


顔は知らない。


ずっとあたしの前に居たから。


志門に乗せられた車で聞いた声。


なんとか見つからずにすんだみたい。



バックバク鳴る心臓に上がる息。


ちょっとの音でも声が出てしまいそうで、両手で口を塞ぐ。



赦してあげる?



なんであたしが赦してもらわなければならない!?



ふざけるな。



わかってる。



出ていった所で、赦してもらえるはずなんてない。




コツ…コツ…コツ…



足音は1つ。


わざとゆっくり音を立てて歩いてる。


恐怖を煽るために。



「ここかぁ!?」



ガターーンッッ!!!!



「っっ!!」



離れたとこから椅子を蹴りあげる音がした。


まだ猶予はありそうだ。



どうする!?

どうする!?



もういっそ走って見つけた扉まで行き、中に閉じ籠ることが出来れば…。



時間さえ稼げれば、きっと皆が…八雲さんが…




「見~つけた」