少女と過保護ーズ!!続

もうこの扉から出ることは出来ない。


他に何処か…もしくは、隠れれる場所…。


見つからない場所…。



幸い教会の中は天窓があり、分厚い雲の隙間から顔を出した半月の光で、ほんのりと明るい。



これなら躓くことなく歩けそうだ。


けど震える体で足音を立てずに歩くなんて今の自分に出来そうにな…。



『…建物の中に逃げたんじゃねぇの!?』


「……っ」



もう本当にダメそうだ。


それでも諦めきれなくて、這って教会の奥へと進む。


服も手も…全てが埃まみれ。


舞い上がる埃に鼻がムズムズして何度もクシャミが出そうになった。



そんな中でも足音はドンドン近付いてくる。



「……ふぅ」



痛み止が切れ指がズキズキと痛みだし、熱もぶり返したのか顔は熱いのに体は冷や水を浴びたかのように冷たく寒い。


傷んだ床は容赦なく手や足を傷つける。


体中が痛かった。



もう諦めてしまいたかった。


これ以上シンドイことはないと思った。



堪えきれず涙がボタボタ床に落ちる。



でも。



八雲さん竜希さん、麻也、桂、蓮くんの…"黒豹"の皆の笑顔が浮かんでくるのだ。



「ふんぐぐぐぐっっ…」



涙を止めたくて上を向いたら、教会の前方…本来キリスト像があったであろう場所のすぐ横に扉があった。



あそこまでっっ