少女と過保護ーズ!!続

無事……だろうか?



あの後、八雲さんに何かあったのは確実で。



小さな声だった。



自分でも聞き取れるかどうかの。



でも志門は、その声に反応して振り返ってきた。


そしてあたしの顔を見るなり


「ちっ!!」


と舌打ち。


いつもなら、そんな態度に激怒するあたしも恐怖と心細さで喋る気力もなく、志門から顔を背けた。


諦めることなく続く追跡に、奴らの執念をヒシヒシと感じる。


そんな奴らに捕まったら、何をされるか……。


考えるだけで足が止まってしまいそうだ。



「あそこに隠れるぞ」



それでも足を止めることなく、志門が言った。



あそこ……?



志門の言う場所を見るために顔を上げれば……少し先が拓けてた。


そして、何十階建ての高いビルばかり建ち並ぶ中で、一際低い建物の異質さが目に飛び込んでくる。


真っ暗な中で影で判断するとすれば、ソレは十字架だった。


1階建てで、コンクリートだらけの中でただ1つの木造の建物ソレは。



「教会……?」




……だった。