少女と過保護ーズ!!続

「八雲さんっ!?」


「ふんっ。事故ったか?」



あたしはすぐに起き上がり窓にへばりつくも、八雲さんの姿はおろか叫び声が聞こえた桂の姿も見えなくて。



八雲さん…?


真っ白になった頭に志門の不吉な言葉が。



「事故ってなんかないっっ!!八雲さんは"黒豹"の中で一番運転が巧いんだっっ!!」



自分に言い聞かせるように言うも、あの激しい音が耳から離れない。



「巧かろうが、片手運転でアレだけのスピード、しかも余所見。じゃ事故るだろ、どう考えても」


「…っっ」


「だが…」




志門が考える表情で何か言いかけて止める。



でもあたしはソレを聞いてなくて。



またあたしのせいで…。



やくっ

八雲…さん…に何かあった…ら…。



「警察が来ないわ」



震えるあたしを抱きしめ、ポツリと言う井坂さん。



「………え?」



警察?



「総長!!バイクが集まり出しました!!」


「あ?"黒豹"か?」


「だと思います」





……皆??