少女と過保護ーズ!!続

そこで、志門と視線がかち合った。



ニヤリと笑った奴が見せつけるように更にハイネを引き寄せる。



ジタバタとそれに全力で抵抗するハイネ。



コイツ……。



余裕に見える……が、その視線にはドロドロの嫉妬が伺えた。



まさか………ハイネを?




「…………八雲さん!!!!」




風の音しか聞こえてこない中で、鮮明に聴こえてきた"声"



志門を押し退け姿を現したのは。





「ハイネ!!!!」




会いたくて、会いたくて、会いたかった愛しい子。



しかし、その姿は……無事とは言い難かった。



顔色が悪く、両頬は真っ赤で腫れ上がり、指には包帯。




暴力を受けたのは明白で。



もう大丈夫だと、笑ってやりたかった。



だが実際は笑うどころか、歪んだ。



好きな女を守ることも出来ない。



何が、守る……だ!!



俺の表情で何かを察したのか、ハイネが笑う。


一心にその大きな猫瞳に俺だけを写して。



心配ない。


大丈夫。


そういうように……でも。


それもすぐに崩れて。




「……八雲さんっ」




ロックをかけられてるのか、開かない窓にハイネが手を伸ばす。



泣き出す一歩手前まで表情を崩し、震える声で俺を呼びながら。