「…………聞こえたぁっ!!」
iiiiiiiiii!!
「何やってんだ!?おらぁっっ!!」
「きゃあっ!?」
吹き終えたと同時に、首元を掴まれ、凄い力で車内に引き戻された。
その際、グッと首が締まり息が出来なくなる。
志門の所に体が持っていかれそうになるのを、井坂さんが抱きとめ阻止してくれた。
「ゲホッ!!ヒッヒッ!!ゴホッッ!!ゴホッッ!!ハーッハーッ!!」
酸欠で貪るように空気を求めるも上手く吸えずもがく。
苦しいっっ!!
「ヒュー!!ヒュー!!」
「落ち着いて。大丈夫。ゆっくり、ゆっくり息を吸って」
暴れるあたしを抱きしめ、背中を擦り、努めて冷静な声で井坂さんが言う。
その声に、少し落ち着いたあたしは。
「すーっすーっ」
「そうそう、良い感じ」
「そ…総長」
「すげぇ音だったな…」
「ま…まさかな」
「あっちも走ってんだろうし、この騒音だ…」
「聞こえるわけがない!!」
だが……??
口々に不安を取り除こうと喋るも、車内に漂うのは
"もしも"
暴走族らしからぬ暴走族"黒豹"
そんな得体の知れない族に、尽く返り討ちにあってる自分たち。
そんな奴らなら、聞き取ったのではないか?
そんな疑念が車内に渦巻く。



![少女と過保護ーズ!![完]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/common/cover/sig0andblekg007.png)