少女と過保護ーズ!!続

志門side



あの日。

手放すのを惜しいと感じた。



大の男に覆い被さり、守るようにして俺を睨む、月の光でキラキラ輝く涙の溜まった大きな猫瞳を。


手放しても、ずっと頭から離れなかった。


そんな、あの瞳が手に入る機会はすぐに来た。


"黒豹"が"邪魅"を潰しに来るとの情報で。


人質にすると迎えに行けば、あの時よりも数倍は暗く重い負の感情に染まった猫瞳が俺を射た。


俄然、欲しくなった。


その瞳に、俺だけを写して欲しくなった。


なのに、一度は深く闇に染まったのに




「"黒豹"は負けない!!」




自力で光を取り戻した。


"黒豹"への信頼と"真木八雲"への愛情に満ちてた。


んなのは、見たくねぇんだよ!!



もっと俺を…




ブブブブブ!!



スマホが震えた。



"黒豹"の溜まり場に、密かに向かわせた奴からの着信。



もう終わったのか?


予想よりも大分早い。


なんだよ。


”黒豹“もたいしたことねぇなぁ。



まぁ、100人は居たしな。



両方潰されたとなれば、またあの瞳に戻るのか?



潰した、その確信で笑い電話に出た。