少女と過保護ーズ!!続

NO side



ォォォォォォォッッッ


……哭いてる?



夜になって、更に賑やかになった繁華街で耳に届いたソレは、遠吠えにも…哭き声にも聞こえた。



「ねぇねぇ!!"jewel"が集会やるって!!」


「え!?"紅蓮姫"も走るって!!」


「え!?何!?珍しくない!?」



ォォォォォォォッッッ!!



近付いてきてる………?



犬…?


ううん、違う。


何かもっと…獰猛な…。



「見に行こうよっ!!」


「いいけど、どっちにする?かなり離れた場所でやってるから見れるのは、どっちか1つだよ?」


「えー?ねぇ、ハルは…」


「ハル?」


「来る」


「「え?」」



呟きと共に現れたのは、黄金に輝く目。



オオオオオオオンッッッ!!!!



絶叫が辺りを支配した。



そして一瞬で目の前を駆け抜けた黒き残像。



「速っっ!!」



ブワッと巻き起こる風。



「"黒豹"…」


「ん?」


「何?ハル?」




オオオオオオオンッッッ!!!!



もう一頭いた。


やっぱり目の前を駆け抜けていく。



「すっごい速かったねぇ」


「どこの族の人だろう!?カッコいい…」


「人じゃないよ、"黒豹"だよ」




しかも"飢え"てた。


飢えて哭いてた。



あんなに"飢え"て、どこへ行くんだろうーーー?