少女と過保護ーズ!!続

普通の女だった。


笑った顔は少し幼く、俺と同い年くらい。


サラサラの長い黒髪は高いところで1つに纏め、左に流すように長い前髪は真紅のメッシュが入ってる。


真ん丸な大きな瞳に、八重歯がのぞく小さな唇。


背はやっぱり俺と同じくらい。



雰囲気だけなら、どことなくハイネに似た……。



「"紅蓮姫"だ…」


「なんで"紅蓮姫"の総長が…?」


「今日は集まりじゃねぇだろ…」



ザワザワとコソコソと話し出す周り。



"紅蓮姫"!?


それって、この県…いやレディースでTOPの"紅蓮姫"のこと!?


ハッ!?

しかも総長!?


この女が!?


ギョッと女を見れば、これまたニッコリと笑う。


その幼い笑顔は到底、暴走族とは関係なく見えるが…。



女は、俺の肩から手を退かすと竜くんの元へ。


立たせようと手を伸ばすも……



「空っっ!!!!!!」



またもや怒鳴るクソ野郎。


竜くんに土下座させた奴なんざ、クソ野郎で十分だ。


顔を夜でもわかるほど真っ赤にさせて、その女の手を掴もうとする。




『触るな』




でも女はその手を、無造作に払った。



『そして、何度言わせる?あたしの名を呼ぶな』



ゾッとするほど感情のない冷めた低い声が女から放たれる。