少女と過保護ーズ!!続

麻也side



なんでっっ!!


土下座ってなんだよっっ!!


俺は土下座する竜くんを止められなかった。


竜くんが土下座した瞬間、ワッと盛り上がる周りの奴らに殴りかかりそうになる。



笑うんじゃねぇよ……!!


今にも竜くんを起こそうと体が動き出そうとするけど。


でも、出来ない。


出来るはずがない。


どれだけの覚悟で竜くんがソレをしてるのか、いやってほどわかるから。



『麻也。竜希をよく見とけ』



ココに来る前に、やっくんに言われた。


その意味もわかるから。


俺は周りを一切見ず竜くんだけを見る。


その逞しくも広い背中を。



   『ほう』



騒がしいなかで、透き通るような声がしたのは、どれだけ時間が立ってからだったか。



数秒?


数十分?



ポンッと肩に手を置かれた。



「!!??」



いつの間に、こんな側まで!?


全く気付かなかった。


ハッとしてそっちを見れば、細く長い指が目に入る。



「空っっっ!!」



竜くんに土下座を強いた男が叫んだ。



空?


それは、この…女の名前だろうか?



今まで、「可哀想ー」とか「ダサーイ」とか好き勝手に言ってた女たちが黙り、ある女は憎々しげに、ある女は恐れるように、突然出てきた女を見てた。



「誇れ、少年。君のとこの総長は、惚れ惚れするほどの良い男だ―――――」



竜くんを見て、俺を見て、女はニッコリと笑ってそう言った。