少女と過保護ーズ!!続

「オイ」



ニヤリと笑う勝は、今の状況を楽しんでやがる。


コイツの言葉で周りが手拍子で囃し立て始めた。




「土下座!!」


「土下座!!」


『ふざけんな!!』


「麻也」



ここで漸く"ウサギ"が噛みつかんばかりに吠えたが、吉良によって止められる。



「土下座でいいんだな?」


「竜くん!!」


「ああ。後はソレを見てコイツが判断するわ」



勝が俺を指差す。



「わかった」


「竜くん!!」


「大丈夫だ。麻也」



吉良は"ウサギ"に向かって柔らかく微笑むと、なんの躊躇いもなく、アスファルトに両膝をついた。


奴の微笑みにノックアウト寸前だった女たちだが、その姿に直ぐに失笑する。



「チビが今も感じてるだろう恐怖や辛さ、ゴブやハゲがうけた痛みに比べりゃあ、こんなのはどうってことない」



そう言って、両手もつき深く頭を下げて、土下座した。



「"邪魅"を潰す許可を頂きたい」



…………。



だから、俺はコイツが死ぬほど嫌いなんだよ。


絶対死んでも俺が出来ねえことを、いとも簡単にやってのけるコイツが。



「くっくっ。マージでしやがったよ。大したことねぇなあ"黒豹"。どーする?雨人」



勝の言葉に返事もせず、俺はただジッと吉良を見続けた。