少女と過保護ーズ!!続

と、スケッチブック。


優しい顔?

俺が?



『??』



ん?と俺を見上げてくる、スケッチブック。


薄茶色のおかっぱに、チビネにも負けない大きな瞳。



13~16歳くらいの女の子。



"jewel"の倉庫に行く途中、走らせるバイクからソレは見えた。


10人くらいの女の集団。


その中に、その中心に居たのがこのスケッチブック。


何かが変だとバイクを停めて近付けば、飛び交う罵詈雑言。


そして、突き飛ばされ、叩かれるスケッチブックの姿。



「……っっ」



急いでいた。


急いで用事を済ませて、チビネのとこへ行きたかった。


でもそんな場面を見て放っておくわけにもいかない。



"黒豹"として。



そしてきっと、チビネがここに居たら真っ先に助けに行くだろうから。


俺はソレを真似て、スケッチブックを助けた。



……………恐かったな。

……………正直。



男の喧嘩とは違う何かがそこにはあった。


スケッチブックに浴びせてた罵詈雑言を俺にも吐き、去っていく女たち。


チビネに出逢って、あまり触れなくなった"負"の感情。



優しい顔…か。



いつの間にかそんな表情が出来るようになってたとすれば、チビネがずっと"陽"の感情をくれてたからだ。