少女と過保護ーズ!!続

「"黒豹"がこっちに向かってる」


「皆が!?」


「あんたを拐った"邪魅"を潰しに」



皆が来る?



腫れていない方の手でホイッスルを握りしめた。




「だから、あんたには人質として来てもらう」




馬鹿かあたしは。


何をウダウダと考えてんだ。


あたしも"黒豹"なのだ。


後悔も、懺悔も後にして、今は出来ることをしなければ。



ガッ!!



「!?」


「!?」


「……っ」


「何やってんだ?あんた」


「なんでもない。連れてくなら、早く連れてけ」



頬がズキズキする。

自分で自分を殴ったんだから、当たり前だけど。



手加減なしでやっちゃったから、唇が切れた。


タルーと流れる血を掌で拭う。


うん。

目が覚めた。



そんなあたしを呆然と見る"邪魅"とアイツ。



今は、井坂さんを助け出すことが最優先だ。



「……まぁいい。聞き分けが良くて助かるぜ。じゃあ行くか」


「ソイツも?」


「ああ、元はといえば、コイツが原因だからな」


「がっ!?」



男が、アイツの頬を容赦なく殴り付ける。



「言われた…だけ…の…金…は払…………っ…た」



小さく呟かれたソレ。


金ねぇ…。