少女と過保護ーズ!!続

「きゃぁぁぁぁぁっ!?」



ガッシャーーンッッ!!!!


なんとか避けた井坂さんの後ろで跡形もなく壊れる目覚まし時計。




「なっ…な…」



ヘタァとカーペットに座り込む彼女。



「なっ何する…」


「煩い。黙れ」


「……っっ」



今まで、出したこともないような冷めた声が出た。



心が…こんなにドス黒い感情に支配されるなんて。



あたしはゆっくりベッドから下りる。



母…。



部屋を…母の写真を一瞥して、井坂さんの元へ。



「ひぃっ」



さっきまでの笑顔はどこへやら、顔を引きつらせ後退りされる。



そんなに、あたしが怖いのか…?


そうだね。



あたしも自分が怖いよ。


何するかわからなくて。


こんな感情、初めてで。


八雲さん……。


ホイッスルを腫れてない方の手でキツく握りしめる。



ごめんなさい。


これはあたしが片をつけないとならない。


だから助けに来なくていいよ。


あたしは助けられる価値もない。



彼女の前でしゃがみこむ。



「アイツはどこ?」


「あ…あ」


「アイツはどこ!?」


「ひぃぃいっ!!」



白衣の首もとを掴み、グッと彼女を引き寄せる。



「知ってるんでしょ!?どこにいるかっ!!今すぐアイツをっっ」



呼べ!!

そう言おうとした。

けど。



「クハハハハ!!その必要はねえよ!!」


「………………」



知らない声と共に部屋のドアが外側から開いた。