二人の想い   ~素直になれない~

長い記者会見を終えて控室に戻ってきた。
「来てくれて助かった
愛斗が来てくれたから話しが進めやすかった」

そこに別室で待機していた祥子さんがやってきた。

「祥子さんも来てくれてたんだ
せっかく会ったんだから一緒にご飯でもどう?
やっぱり二人の方が良い?」
余計なことは言わなくて良い。
今日は三人で、裕斗に二人の事を話そうと思った。

あまり呑まなくても良いお店。
個室のある和食の店に行くことにした。

「祥子さんは吞める口?」

「あまり得意じゃないです」
いやいや、あれは得意じゃないレベルではない。
「じゃ、果実酒とかなら大丈夫?」
それもやめておいた方が良い。
…、何を勧められて呑んでいる。
でも判っているのかちびちび呑んでいるようだ。
今日は大丈夫な気がしてきた。