キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜



 告白なんて初めてされてしまった。
 紗良ちゃんが言ってた告白ってそういう意味だったのかと今更気づく。


「あ、あの……」
「つづは俺のものだから」


 突然大きな腕を後ろから回され、私はいつの間にか抱きしめられていた。


「あ、あやくんっ!?」


 あやくんが、なんでここに?
 てゆーか、今の見られてた……?


「行くよ、つづ」

「ま、待って!」


 あやくんは私をグイグイ引っ張ってしまう。
 いつもより力が強い。


「千歳さん! 待って!」


 結川くんが呼び止める。
 結川くんに返事してないのに、このままだと失礼だと思った。

 だけど、あやくんは止まってくれない。


「~~っ、ごめんね結川くん……!」


 後でちゃんと謝ろうと思いながら、そのままあやくんに連れられていく。
 連れて来られたのは、誰もいない空き教室だった。


「あの男、誰?」


 教室に入るなり、私のことを壁に押しつける。

 なんだかあやくん、怒ってる……?
 低くて冷たい声に冷たい視線。


「なんで他の男に告られてるの?」

「っ……」

「それにこの化粧、何?」

「これ、は紗良ちゃんがやってくれて……」

「なんで急にこんなことするの?」


 なんでって、あやくんにかわいいって思ってもらいたいから……なのにどうしてそんなに怒るの?


「こういうことするから、他の男に目つけられるんだよ」

「あやくん……?」

「お仕置きだね」