あやくんは静かに目をつむる。
目をつむるとまつ毛の長さがより強調される。
本当にあやくんって綺麗なお顔だよね……。
思わず見惚れながら、おずおずとあやくんの顔を自分の顔を寄せる。
距離が縮まる度に心臓の音が大きくなる。
あやくんに聞こえてませんように……!
「……あやくん、大好き」
そうささやいてから、ゆっくりと唇を重ねた。
触れ合うだけでドキドキして、心臓の音が止まらなくて。
多分数秒とかでパッと離してしまった。
「きゃっ」
離れたと思ったら、すぐにまたぎゅうっと抱きしめられる。
「ずるくない?」
「え?」
「さっきの、ずるい」
どれのことだろう??
私から言わせるとあやくんの方がずるいのだけど。
ちょっとだけ顔を覗き見たら、あやくんの頬がちょっぴり赤かった。
「つづ……」
「あっ! そういえば!!」
「……今?」



