恋人になってからのあやくんはストレートでとことん甘い。
くすぐったいけどすごく嬉しい。
「大変なことになってもつらい目に遭っても、前向きに頑張ってるから俺ももっと頑張らなきゃって思う」
「それは……お金がなくても不幸なわけじゃないし、笑っていれば何とかなるかなって」
現実から目を逸らしたかったのもある。
お母さんが出て行ってから、ずっと目を背けていた。
「ただお父さんを支えたかった、それだけだよ」
「誰にでもできることじゃないと思うけどね」
「それを言うならあやくんだって! 高校生で起業なんて簡単にはできないよ」
「立ち上げた時は中三だった」
「尚更すごい!」
こんな人が私の彼氏なんて信じられない。
あやくんに出会って恋したことが、私の人生で一番ハッピーなことだったんじゃないかと思う。
あやくんが好き。
昨日より今日の方が好きだし、明日はもっと好きになる。
この気持ちに際限はないのかなってくらい、毎日大好きな気持ちが大きくなっていく。
「それよりつづ、今朝の続きしよ」
「っ、ん……っ」
返事をする前に唇を塞がれて、とろけそうになって満たされる。
幸せな気持ちでいっぱいになる。
こんな日々がずっと続いてほしい。
これからもずっとあやくんと一緒にいられたらいいな。
そのために頑張らなきゃ――。



