へなちょこリリーの惚れ薬


『いいんだローズ。私が決めたことだ』

あの女の子の前に、音もなくノア様が現れた。

今と変わらない姿をしている。
名前を呼ばれた少女は、ローズ?

まさか。

『でも、ノア様、あなたが死んだら……』
『この国を守るんだ。君にしか頼めない。黒百合の女神の守護を持つ君にしか』

……あの黒髪の美女のことらしい。


「君にしかできないこと。君がやるべきことなんだ」