「問題は、リリーが「できない自分」を受け入れたこと。いじめられてる自分を受け入れたことなんだ」


なによそれ。

「あたしのせいだっていうの?」
「悪いのは、相手だよ。ただ、我慢したって、状況は変わらないんだ。相手は自分より弱い奴を求めてるんだから」

思い出してみて、とノア様は笑った。

「最初は一人だったはずだよ。そいつの顔を殴ってごらん」


「でもねリリー」

戦う相手は、いじめる子たちじゃない。
君の中の弱さ。




「本当の敵は、自分の中にいるんだ」


考えてみて、そして知るんだ。


「君の望みは?」