全力で走ったのに、大階段で、目の前にノア様が立っていた。 「リリー! 待ちなさい!!」 「離して!」 「落ち着いてリリー」 ノア様の腕に抱き締められる。 ……抱き締められてる。 「すまなかった。君の気持ちも考えずに」