へなちょこリリーの惚れ薬


授業が終わると、黒百合は庭に出た。

「じゃあ私は地下へ帰るわね」
「え、どうして?」
「お前は私なしでもやっていける。やっていかなくちゃいけない」

学校で人と上手くやる方法と、ケンカする方法を学びなさい。
人生は競争。
ヤラレル前にヤレ。

「それが女神の言うことなの?」
「私が作った世界よ」




お前は。
すべてを変えられる。

人には誰にでもその力はあって、使われるのを待っている。
世界を作れる、その力を。
自分の思うままに生きなさい。

いちいち守ってなんかやらない。
そこまで優しくはない、私は星の欠片。




「まあ、困った時は呼びなさい」



そういうと、一面に百合の花が咲いた。
……白い、百合の花。
きっと咲けるわ。こんな風にね。
それまで、退屈しのぎに見守っていてあげましょう。

「私、退屈はキライなのよ」