へなちょこリリーの惚れ薬


「……そう、か」

そうだ、思い出したよ。

あの時の私は、戦を前にして、怯えていた。
怖かったことを、誰にも言えなかった。
逃げ出してしまいたかった。


自分が始めた戦いなのに。

勇気を出せたのはローズがいたからだ。
彼女は私に、戦う勇気をくれた。
彼女の光が、怯えていた僕を照らしてくれた。

だから……守りたかった。命を使っても。


「君は、間違っていたと言いたいんだね」