私はノア様に手をとられて、地下への階段を降りた。

……黒百合がいた場所に似ている。

ノア様が、手をかざして、ロウソクに火をつける。
ポッ、と一本ずつ、ロウソクに火が点り、階段の壁を明るく照らした。

(便利……)

そういう問題じゃないか。
階段の終わりには扉があり、ノア様が手をかざすと、扉は音もなく開いた。

「ここだよ」