へなちょこリリーの惚れ薬

「……リリーはもうノア様に会ってるわよね」
「そうねえ」
「彼が望めば、連れて行かれるわ」
「そうねえ」
「……なんで、そうかもしれないわねって言わないのよ」

ノアが、リリーを遠くに連れ去ってしまうかもしれない。
トレニアの不安は、そこにあるのはわかる。

「リリーは、ノアが幽霊だってちゃんとわかってるわ」
「止めなかったの?」
「あの子が決めることよ」

会いたいなら、会いに行けばいい。
一緒にいたいなら、いればいい。

「アンタたち人間は、どうして一人で生きていけないのかねえ」