「うぇぇぇぇぇぇ……!!」
「コリャヒドい!!」

なんだこの味。

サワヤカなオレンジジュースの甘さを、新鮮なバラの苦みが鮮やかに消し去り、シナモンの風味がまったく噛み合わないハーモニーを奏でている。

「コレ、飲めたもんじゃないね」
「例え惚れ薬として成立してるとしても、百年の恋も冷めるよ」
「……冷めちゃ困るよね……」


これをどうやって飲ませるかが問題だ。