私はランプを手に、日の落ちた森を歩いていた。
おばあちゃんには話してこなかった。
これは、私の問題だから、自分で答えを出さないといけない。

月は真上。
城のシルエットがくっきり浮き出ている。
荒れ果てていたはずのバラ園の、雑草はきれいに片付けられていた。

城の中は真っ暗だ。

それでも、あなたがいることは判ってるから。


私は鉄の扉を開けた。