翌日。



ニキビも治った。
ワンピースも直した。
私は会いに行かなくちゃいけない。

「行くの?」
「うん。今夜、行って来るわ」
「ついて行こうか?」
「ううん、大丈夫。……ありがとう」
「……どうしたの?」

なんでもない、そう言って私は身支度を始めた。

ペンダントをかけて、髪を梳かした。
花を飾って、イヤリングを着ける。
自分で、ビーズで編んだ、ハートのイヤリング。

「あらいいじゃない。ピンクはやめたの」
「うん」

色はアメジストに合わせて、淡いパープル。
子供っぽい色が好きだった。
でも私に似合う色は、たぶん違うんだ。

ローブを羽織って、用意しておいたランプに灯りをつけた。

「アンタ、ノアと暮らすの?」
「ううん。うちにはおばあちゃんがいるもの」
「そう。でもノアは、アンタを連れていくかも知れないわよ」