ご飯にするよ、と階段の下でおばあちゃんが呼んだ。
食事を済ますと、会話がぱたっ、と止まってしまう。

ノア様に会いに行こうかと思ったが、おばあちゃんの顔を見るとどうしても躊躇してしまう。

なんとなく家にいたくなくて、散歩に出た。
まだ決心がついていないんだ、と気付くのに、しばらくかかった。


これはもう自分の問題なんだ。


ノア様は初めて好きになった人。
幽霊でも、ちゃんと伝えたい。