私は朝食を切り上げて、部屋へ戻った。

「おばあちゃんはクソババアだ。黒百合の言う通りね」
「怒ってるわね、リリー」

何故だか、悔しくて、悲しくて涙が出る。

「出会わなければ良かったなんて……。あんなばーちゃんのために、ノア様は」
「ね? 馬鹿な話よねえ」
「ほんとだよ」
「でもババアが死んでたら、あんたは今ここにいないのよねえ」

黒百合は笑う。

「ねえリリー。ノアと暮らしましょうよ」