「……というわけなの」
「ふーん。ノアって……知らないなあ……?」
「でも、『ラウネルで私の名を知らないものがいたとは』って言ってたよ?」
「ふーん……?」

まあ、いいか、とトレニアは首を、こきっと鳴らした。


「その人に、惚れ薬を飲まそう」