「おばあちゃんただいま……」
「ローズ、久しぶりー。元気してた?」
「……っ!!」

黒百合の姿を見て、おばあちゃんはひっくり返りそうになった。

「茶ぐらい出しなさいよね」

ズカズカとテーブルに向かう黒百合を、おばあちゃんは呆然と見ている。
我に帰ると、「リリー! どういうことだい!?」と怒鳴った。

なんて説明したらいいのか。

私が封印を解いたんだけど、信じてもらえるかどうか。

「いやー、あのね? 学校の地下で見つけて。ね?」
「ねー」
「ねー、じゃないよ! アホか!!」