うまくいった。




ほっとしたら、少し余裕が出来た。
口は悪いけど、別に性格が悪いわけではないみたい……。

「あなたは……、ノア様に頼まれたって言ったわよね? どうして?」
「ノアは死んでるけど、私たちは話そうと思えば話できるからね」
「どうして?」
「カラダはなくても、心は残ってるから。あなた、ノアと会ったんだからわかるでしょ?」
「……そうだけど……」

魂はずっと残っている。
ノア様は……それでいいのかな……?

「ノアがいなくなったら、迷いの森の効力が切れるわ。どこかの国が攻めてきた時に守りきれない。ラウネルは小さいからね」
「さっきから思ってたんだけど、心が読めるの?」
「心を読むまでもないわよ。アナタ、顔に出てるもの。素直な顔ね」