ケロリと、彼女はいい、私とトレニアは顔を見合わせた。

「どういうこと?」
「あなた、名前は」
「私はトレニア、です」
「……一応聞くけど。100年も前の事情を聞いて、どうするの?」

言われてみれば、その通りなんだけど。

「一回、事情を知ったら、知りたくなるじゃない……」
「自分の好きな人が、どうやって死んだかを? 悪趣味な子ね」
「……」
「ローズにそっくりで、ブサイクだし。生きてて楽しい?」



……この人、ムカつく……。



「リリー……。この女、ムカつくんだけど……」
「私も」
「聞こえてるわよ、ガキども」