嫌な顔一つせずに笑ってくれた
筒井さんが帰る前に優しく抱き締めて
くれると、軽く唇に触れるキスを
落としていった。
その日から引っ越しをする日を9月末に
決めて、仕事をしながらも少しずつ
片付けや整理をして過ごしていた
家電は全てリサイクルに頼めたし‥
ベランダの野菜やハーブ類は
持っていけないものは実家に運び、
筒井さんの家に持って行くものは
必要最低限のものだけにしたのだ
『ゲストルームが空いてるから、
そこを使えばいい。』
そう言って下さった8畳ほどの洋室は、
備え付けのクローゼットもついていて、
私の衣類関係なんてすっぽり入っても
余るくらい広かった。
「ベッドを持って行くくらいで、
家具は全ていらなさそうですね。」
キッチン用品は足りないものがあるから
使い慣れた自分のものを置かせて
貰えそうだし、引っ越しもそんなに
大変じゃなさそうだ
数回に分けて季節外のお洋服や靴など
運べるものは週末に筒井さんと運び
整理をしていると、座り込んでいた私の
目の前に来た筒井さんが私の鼻を
思いっきり摘んだ
「痛っ!筒井さん‥何するんですか?」
今日は泣いてないのにどうして?
目線を合わせて同じように床に座った
筒井さんに鼻を押さえて目で訴える。
『ベッドなんかいらないだろ?』
「えっ?どうしてです?
じゃあ私はどこで休めば‥‥」
『霞‥少し話をしてもいいか?』
えっ?
手首を掴まれてリビングに一緒に
移動すると、ソファに腰掛けた筒井さんの隣に座らされた。
改まってなんの話だろう‥‥
『これから一緒に暮らすと、
今までは時々会ってたから上手く
いってたことも、喧嘩したり、
すれ違ったりすることも今後
出て来てしまうかもしれない。
それでも俺は、お前と喧嘩して
顔を見たくなくても、夜は一緒に
眠りたいと思ってる。』
筒井さん‥‥
ずっと手を握ったまま隣で話す
筒井さんを見つめていると、こちらを
見てフッと笑われた。
『人はそれぞれ別の場所で産まれて、
親も違えば環境も違う生活スタイルを
送ってきた。それが一緒に暮らして
うまくいくこと、いかないことが
あるのは当然だと思っている。
それでも、俺はお前とこれからの
人生の時間を一緒に過ごしたいと
思った‥‥』
筒井さんが帰る前に優しく抱き締めて
くれると、軽く唇に触れるキスを
落としていった。
その日から引っ越しをする日を9月末に
決めて、仕事をしながらも少しずつ
片付けや整理をして過ごしていた
家電は全てリサイクルに頼めたし‥
ベランダの野菜やハーブ類は
持っていけないものは実家に運び、
筒井さんの家に持って行くものは
必要最低限のものだけにしたのだ
『ゲストルームが空いてるから、
そこを使えばいい。』
そう言って下さった8畳ほどの洋室は、
備え付けのクローゼットもついていて、
私の衣類関係なんてすっぽり入っても
余るくらい広かった。
「ベッドを持って行くくらいで、
家具は全ていらなさそうですね。」
キッチン用品は足りないものがあるから
使い慣れた自分のものを置かせて
貰えそうだし、引っ越しもそんなに
大変じゃなさそうだ
数回に分けて季節外のお洋服や靴など
運べるものは週末に筒井さんと運び
整理をしていると、座り込んでいた私の
目の前に来た筒井さんが私の鼻を
思いっきり摘んだ
「痛っ!筒井さん‥何するんですか?」
今日は泣いてないのにどうして?
目線を合わせて同じように床に座った
筒井さんに鼻を押さえて目で訴える。
『ベッドなんかいらないだろ?』
「えっ?どうしてです?
じゃあ私はどこで休めば‥‥」
『霞‥少し話をしてもいいか?』
えっ?
手首を掴まれてリビングに一緒に
移動すると、ソファに腰掛けた筒井さんの隣に座らされた。
改まってなんの話だろう‥‥
『これから一緒に暮らすと、
今までは時々会ってたから上手く
いってたことも、喧嘩したり、
すれ違ったりすることも今後
出て来てしまうかもしれない。
それでも俺は、お前と喧嘩して
顔を見たくなくても、夜は一緒に
眠りたいと思ってる。』
筒井さん‥‥
ずっと手を握ったまま隣で話す
筒井さんを見つめていると、こちらを
見てフッと笑われた。
『人はそれぞれ別の場所で産まれて、
親も違えば環境も違う生活スタイルを
送ってきた。それが一緒に暮らして
うまくいくこと、いかないことが
あるのは当然だと思っている。
それでも、俺はお前とこれからの
人生の時間を一緒に過ごしたいと
思った‥‥』



