玉響の一花    三

「古平さんの好きな方もご飯とか
 沢山食べられるんですか?」


『うーん、そうね‥‥でも私より
 きっと料理が上手いと思うのよね‥』


ん?


勝手に蓮見さんだと思い込んで
いたから、料理が出来ると聞いて
勘が外れていたと思わされた


2人がお似合いだと思ってただけに
勝手に勘違いして恥ずかしい‥‥


『私ね、井崎さんを見てて、
 大切なのは相手のことを考えて
 してあげることだと勉強になったから
 料理はやっぱり教えて欲しいな。』


「勿論です。」


『おっ、なんか女子だけで
 盛り上がってるね。そろそろ向こうも
 準備出来てるから運ぼうか。』


『じゃあ仕切り鍋二つあるので、
そこに二種類ずつスープを入れて
 運んで貰えますか?』


『味変できるのいいじゃん!!
 野菜とかも運べるの持ってくね。』


亮さんがお手伝いに来てくれ、
外でギャーギャー騒いでる2人に
苦笑いしながら溜め息を吐いていた。


「亮さんって女子力高いですね。
 料理も出来るし周りも見てよく
 気がつきますし。」


『そう?あんなのばっかり見てるから
 余計に思うんじゃない?
 滉一は井崎さんがいるから将来は
 いいとして、拓巳は相当包容力が
 高くないと何もできないボンボン
 だからね。』


『3人ともマンションを購入して
 同じ場所ですし、切っても切れない
 縁だから亮さんが面倒見るんだと
 思ってましたけどね。』


り、亮さん‥ってば‥将来って‥‥
そんな先のこと分からないのに‥‥


でも古平さんのいう通りだ‥‥。
3人ともずっとこの先も一緒ってなんか
すごく素敵だな‥‥‥


みんないつかは結婚とかして、
それぞれ家庭を持っても交流が
なんとなく続きそうな想像が出来る


そこに自分がいるかは誰にも
わからないことだけど、こんなに
楽しい人達とずっといれたらすごく
幸せを感じられると思う


『こだ‥恐ろしいこと言ったね。
 その時はお前も巻き込むからな。』



古平さんのおでこをピンッと弾いてから
お鍋を持って行ってしまった亮さんの
後に古平さんを見て気づいた


もしかして古平さん‥亮さんなの!?


嬉しそうに肉団子を作る姿に、
憶測だけでものをいってはいけないから
いつか分かる日までは楽しみに
していようと思った。