『いらっしゃいませ‥‥まあ‥筒井様‥
お待ちしておりました。』
えっ?
『‥‥おいで‥大丈夫だから。』
手を引かれて着いていくと、
ショーケースの向こうからまわって
私達の前に来た女性が美しいお辞儀を
して私達に挨拶をしてくれた。
『本日はご来店いただきありがとう
ございます。こちらへどうぞ
おかけくださいませ。』
2席分の椅子を引かれ、女性と
同じように私たちも丁寧にお辞儀を
したあと椅子に腰掛けた。
『準備して参りますので少々
お待ち下さいませ。』
『よろしくお願いします。
ゆっくりで構いません。』
もう一度頭を下げた女性が奥の部屋に
向かった後、緊張していた私は筒井さん
の肘あたりにそっと触れた。
この2人‥初対面ではない気がする‥‥
親しげなやり取りを見て何故か
そう感じてしまったのだ。
『お待たせ致しました。
1年間大切にお預かりさせて頂いて
おりました。お手に取ってどうぞ
ご確認くださいませ。』
真っ白な手袋をつけられた手でそっと
差し出されたベルベットの小さな箱を
筒井さんが手に取ると、それを私に
そっと差し出したのだ
「筒井さん‥?」
『お前がフランスに旅立った後、
すぐにこれをオーダーしたんだ。
‥‥開けてごらん?』
優しい顔で笑う筒井さんには悪いが、
今にもないてしまいそうだ‥‥
目頭が熱くなるのをグッと堪えてから
少しだけ震える手で箱をそっと開けると
見えた美しいデザインの指輪に我慢していた涙がついに溢れてしまった
「筒井さん‥‥ッ‥これって‥」
『霞草をイメージしてデザインした
んだよ‥‥お前の名前にもあるが、
亡くなられたお父さんが霞の
お母さんに送った花だから、
これにしたかった‥‥』
筒井さん‥ッ‥‥
プラチナのリングには、
初めて見るほど美しいデザインの
ダイヤモンドが散りばめられ、まるで
沢山咲いている霞草にも見えてしまう
「ありがとうございます‥‥
とても素敵で言葉になりません‥」
ハンカチで目元の涙を優しく押さえて
くれる手に、ここがお店の中だという
事を思い出し我に帰る
こんなところで泣くなんて‥‥
目の前の女性にも頭を下げると、
優しい笑顔で私と筒井さんを交互に
見つめてくださった。
『筒井様の思いが込められた唯一の
デザインでございます。
お2人にとって素敵なお時間が
沢山訪れますようお祝い申し上げ
ます。』
初めてお会いした人にも言っていただけた素敵なメッセージに結果私はまた
泣いてしまった‥‥
お待ちしておりました。』
えっ?
『‥‥おいで‥大丈夫だから。』
手を引かれて着いていくと、
ショーケースの向こうからまわって
私達の前に来た女性が美しいお辞儀を
して私達に挨拶をしてくれた。
『本日はご来店いただきありがとう
ございます。こちらへどうぞ
おかけくださいませ。』
2席分の椅子を引かれ、女性と
同じように私たちも丁寧にお辞儀を
したあと椅子に腰掛けた。
『準備して参りますので少々
お待ち下さいませ。』
『よろしくお願いします。
ゆっくりで構いません。』
もう一度頭を下げた女性が奥の部屋に
向かった後、緊張していた私は筒井さん
の肘あたりにそっと触れた。
この2人‥初対面ではない気がする‥‥
親しげなやり取りを見て何故か
そう感じてしまったのだ。
『お待たせ致しました。
1年間大切にお預かりさせて頂いて
おりました。お手に取ってどうぞ
ご確認くださいませ。』
真っ白な手袋をつけられた手でそっと
差し出されたベルベットの小さな箱を
筒井さんが手に取ると、それを私に
そっと差し出したのだ
「筒井さん‥?」
『お前がフランスに旅立った後、
すぐにこれをオーダーしたんだ。
‥‥開けてごらん?』
優しい顔で笑う筒井さんには悪いが、
今にもないてしまいそうだ‥‥
目頭が熱くなるのをグッと堪えてから
少しだけ震える手で箱をそっと開けると
見えた美しいデザインの指輪に我慢していた涙がついに溢れてしまった
「筒井さん‥‥ッ‥これって‥」
『霞草をイメージしてデザインした
んだよ‥‥お前の名前にもあるが、
亡くなられたお父さんが霞の
お母さんに送った花だから、
これにしたかった‥‥』
筒井さん‥ッ‥‥
プラチナのリングには、
初めて見るほど美しいデザインの
ダイヤモンドが散りばめられ、まるで
沢山咲いている霞草にも見えてしまう
「ありがとうございます‥‥
とても素敵で言葉になりません‥」
ハンカチで目元の涙を優しく押さえて
くれる手に、ここがお店の中だという
事を思い出し我に帰る
こんなところで泣くなんて‥‥
目の前の女性にも頭を下げると、
優しい笑顔で私と筒井さんを交互に
見つめてくださった。
『筒井様の思いが込められた唯一の
デザインでございます。
お2人にとって素敵なお時間が
沢山訪れますようお祝い申し上げ
ます。』
初めてお会いした人にも言っていただけた素敵なメッセージに結果私はまた
泣いてしまった‥‥



