「だって、翼って女の子嫌いだし。」 「そうなの?」 「うん。学校の女の子とも、あんま話したことないみたい。」 だったら……。 「だったら、なおさらヤだよ。」 「え?」 「そんな翼が好きになった人なんだから。」 「でもチョコは作りなね。」 「うん…。」 そう言って、嵐は部屋から出ていってしまった。