「みんなはここでおみくじ引いといて!」
そう言ってママは波くんにお金を渡し、どこかへ行ってしまった。
「じゃあ、おみくじ四回。」
波くんはお金を渡した。
「俺、小吉だ!」
初めに声をあげたのは嵐だった。
「陽奈は?」
「私?私は……」
そう言っておみくじを開いた。
……ゲッ。
「き、凶だった…。」
「プッ!」
翼は笑いを我慢してるのか、息を吹いて呼吸を整えてた。
「そんな事ゆう翼はどうなのよ?」
「俺?俺はぁ。」
「お!大吉ぃ!」
「ウソ~!翼だけずるいよぉ。」
「俺、今年はイジメもないな!」
翼は、ハハッと笑って私の頭に手を置いた。
「まだ、イジメられてたの?」
「ん~。先輩にな?」
「そっか…。私が守ってあげるから、何かあったらいいなね?」
なんて、過保護かなあ…。
「女に守られるほどやわじゃねえよ。」
「だね☆」
結局、波くんは中吉と言う結果になった。


