新年を迎え、私たち島崎家は全員で初詣に行くことにした。


「陽奈ぁ~。まだー?」

「ごめん、ちょっと待って?」


「これだから女は…。」

翼はため息をついた。


……よし出来た!

「ごめんね、行こっか!」


ギュッ


えっ…?


「これなら、人ごみも大丈夫でしょ?」

嵐が私の手を握った。

「ありがと。」


翼は私たちのこんな姿に見向きもしなかった。




……やっぱ、どうでもいいのかなあ…。