「ぁの…。」
「ん?どうしたの?」

やっぱり杏ちゃんは優しい笑顔で聞いてくれた。

私は勇気を振り絞った。


「…私の、……ママとパパになって下さい!」

杏ちゃんは目を丸くして見ていた。


ふと、里親の2人を見ると涙をこぼしていた。


「陽奈ちゃん。ありがとう。絶対、幸せにするからね。」


そう言って、私をギュッと抱きしめてくれた。









杏ちゃんとお別れなんだ…。

安心と同時に不安も一気に流れ出してきた。