「あ~らし♪」
「どしたの?何かテンション上がってんね。」
「クリスマスプレゼント、何が欲しい?」
「ぅーんとね…。自転車!」
…自転車ぁ?
高いんじゃないの?
「嘘だってば!何にもいらないよ。母さんたちからもらう分だけで充分だよ。」
嵐、えらいんだね…。
「ただいまあ。」
あの日と同じ、低い声が2人分聞こえた。
「おかえりっ。ねぇ、2人は何が欲しい?」
「何って?」
「クリスマスプレゼントだよ♪」
「何もいらねえよ。」
翼は呆れ顔で言った。
「波くんは?」
「俺?俺はねえ、陽奈!」
そう言って、私の首筋にキスをした。
「ひゃっ。」
思わず変な声が出てしまった。
みんないるのにぃ~。


