「はい、カレー。」

波くんは私たちの前に大盛のカレーを置いた。


「いただきます!」
「どうぞ。」

「おいしい♪波くんって料理うまいんだね。」
「ハハ。…翼?万引きの事だけど。」
「ああ。」


波くんと翼くんは急に真剣な顔になった。


「何か、欲しいものあったのか?」
「ああ。」
「何?」
「今度、東京であるプラネタリウムの特集本。」
「プラネタリウム…ね。俺に言えば買ってやったのに。」
「金持ってんの?」
「…ぁたりめーだろ?高校生なめんなよ。」


波くんはそう言ってニコッと笑った。


「なあ、翼?これからは先輩の指示とはいえ絶対に万引きなんてすんなよ?分かったか?」

「ああ。約束する」


波くんと翼くんが約束を交わしたとこで万引きの話は終了。




だけど…。