帰り道。
私は翼くんにどうして星に詳しいのか、聞いていた。
「ああ。こっちに来てからあのひまわり畑で星、見るようになってから興味示し始めた。んで、母さんたちが色んな本買ってくれて…。嵐と波はめちゃくちゃヤキモチ妬いてたけどな。」
私はそう言いながら笑う翼くんの笑顔にだんだん惹かれていった。
「ただいま。」
家に帰ると、波くんが迎えてくれた。
「おっ。おかえり。ご飯出来てるけど食う?」
「…怒んねえの?」
「何が?」
「万引きした、こと…。」
「ああ。万引きの事ね。」
波くんは「そんな事か」 とでも、いいたそうに言った。
「とりあえず、中はいれよ。」