部屋に入るとホームから送られてきたダンボールが山積みになっていた。

「よしっ。片付けよっと!」




1時間後。


「やっと終わったあ!」

意外と早く終わっちゃった。


家具は全てママ達が買ってくれていた。

私は新しいベッドに寝転がった。

気持ちい~。



ふと、時計を見ると3時を差していた。



ガチャ


「ただいまあ。」

声変わりの直前、と言うような男の子の声がした。



ドンドンドン


階段を駆け上がる音が聞こえた。


カチャ

「こんにちは!」

勝手に部屋に入ってきたと思えば急に挨拶をしてきた。

「こ、こんにちは。」

とりあえず、返事をしておいた。

「陽奈…だよね?」
「…ぅん。」


「俺、嵐(アラシ)!小5!」
「嵐くん…。どうしてここにいるの?」
「どうしてって…。ここの家の息子だよん!」
「…え!?」

頭が真っ白になった。

だって、何にも言ってなかったし…。

「聞いてなかったの?後、2人兄ちゃんいるよ。」
「そうなの?」