まだ薄い光の差し込む病室。
小さな通知音で、一花は目を覚ました。
枕元に置いていたスマホが、わずかに震えていた。
ぼんやりしたまま手を伸ばして、画面を手に取る。
表示された名前を見た瞬間、眠気が一気に消えた。
――桐谷くん。
胸の奥が、強く跳ねる。
あれから、ずっと来なかった通知。
既読だけが残っていた、あの画面。
指先が少し震える。
怖い。
でも、それ以上に――嬉しい。
窓の外には、朝の空が広がっていた。
淡い青色の空。
窓を少しだけ開けると、冬の明け方みたいに冷たくて、遠くへ出かける日の朝のような澄んだ香りが流れ込んできた。
あの日、桐谷くんが送ってきた写真と、少し似ている。
一花はゆっくりと息を吸う。
そして、震える指でメッセージを開いた。
期待と不安が入り混じった緊張で、心臓の音が耳元まで響く。
けれど、画面に躍る彼の不器用な言葉を目にした瞬間、
一花の口元に、真冬の中にふっと訪れた春の陽だまりのような、柔らかな微笑みがこぼれた。
小さな通知音で、一花は目を覚ました。
枕元に置いていたスマホが、わずかに震えていた。
ぼんやりしたまま手を伸ばして、画面を手に取る。
表示された名前を見た瞬間、眠気が一気に消えた。
――桐谷くん。
胸の奥が、強く跳ねる。
あれから、ずっと来なかった通知。
既読だけが残っていた、あの画面。
指先が少し震える。
怖い。
でも、それ以上に――嬉しい。
窓の外には、朝の空が広がっていた。
淡い青色の空。
窓を少しだけ開けると、冬の明け方みたいに冷たくて、遠くへ出かける日の朝のような澄んだ香りが流れ込んできた。
あの日、桐谷くんが送ってきた写真と、少し似ている。
一花はゆっくりと息を吸う。
そして、震える指でメッセージを開いた。
期待と不安が入り混じった緊張で、心臓の音が耳元まで響く。
けれど、画面に躍る彼の不器用な言葉を目にした瞬間、
一花の口元に、真冬の中にふっと訪れた春の陽だまりのような、柔らかな微笑みがこぼれた。
