勿論、そのような途方もない作業が、一日で終わるはずもなく。
次の日も、その次の日も。
私達は、ゴミ捨て場の近くに落とし穴を掘り続けた。
また、夢の中と言えども、痛みや疲労感は現実と変わらずに蓄積する。
度々休憩を挟みながら、交代で作業を進めた。
その作業は、進めば進むほど難航していった。
というのも、穴が大きくなるにつれて、掘った土を穴から出して捨てるのが難しくなっていくから。
私も必死に動いたけれど、ついに掘るスピードより、掘り出した土を取り除く作業の方が遅くなってしまった。
お兄ちゃんや響也さんや、色んな人が協力してくれた。
更に、この作業で一番活躍したのが。
「よいしょ、っと…。こっち、もう持ってって良いか?」
「あいよ、どうぞ」
「分かった」
李優さんは、大きくなってきた穴の中から、バケツを持って羽ばたいた。
背中に翼の生えた李優さんは、落とし穴の中だろうと関係ない。
穴の中で、お兄ちゃんや、萌音さんや、響也さんやふぁにさんが土を掘って。
掘り出した土をバケツに詰めて、李優さんがそれを持って飛び、穴の縁に持ってきてくれた。
で、李優さんが持って飛んできたバケツの土を、私が別の場所に捨てる。
色々やった結果、これが一番効率の良い方法だと分かった。
古典的な工事現場、って感じだね。
「はい、のぞみ。次はこれ捨ててきてくれ」
「分かりました」
李優さんから、ずっしり重いバケツを二つ、受け取る。
次のバケツがいっぱいになる前に、これを遠くに捨ててこなきゃ…。
バケツを持ってよたよた歩きながら、私は土を捨てている場所に向かった。
掘り出した土は、ずっと、体育館の裏に捨てていた。
塵も積もれば山となる、という言葉通り。
今では、その捨てた土が、こんもりと小さな山になっていた。
…ずっとここに捨ててたけど、そろそろ別の場所に捨てた方が良いかな?
あんまり大きくし過ぎてもなんだし…。
私は、その場できょろきょろと周囲を見渡した。
今度は何処に捨てようかなって。
そして、体育館と校舎を繋ぐ渡り廊下の近くに、ちょっとした広いスペースがあるのを見つけた。
あそこに捨てよう。
ここからちょっと歩くけど、でも数メートル程度だし。
数メートル程度でも、重いバケツを持って運ぶのは、簡単なことではなかった。
でも、落とし穴を掘ってくれているお兄ちゃん達に比べたら、私の苦労など大したことはない。
穴の中は掘れば掘るほど、土が硬い層に達しているようで。
掘り返すのも、かなり大変になっていると、お兄ちゃんが言っていた。
それでも皆頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃ。
私は、その空いたスペースまでよたよた歩き。
バケツの中身を逆さまにして、土を捨てた。
…ふぅ。
さて、それじゃ戻ろう…と、踵を返した。
その時だった。
次の日も、その次の日も。
私達は、ゴミ捨て場の近くに落とし穴を掘り続けた。
また、夢の中と言えども、痛みや疲労感は現実と変わらずに蓄積する。
度々休憩を挟みながら、交代で作業を進めた。
その作業は、進めば進むほど難航していった。
というのも、穴が大きくなるにつれて、掘った土を穴から出して捨てるのが難しくなっていくから。
私も必死に動いたけれど、ついに掘るスピードより、掘り出した土を取り除く作業の方が遅くなってしまった。
お兄ちゃんや響也さんや、色んな人が協力してくれた。
更に、この作業で一番活躍したのが。
「よいしょ、っと…。こっち、もう持ってって良いか?」
「あいよ、どうぞ」
「分かった」
李優さんは、大きくなってきた穴の中から、バケツを持って羽ばたいた。
背中に翼の生えた李優さんは、落とし穴の中だろうと関係ない。
穴の中で、お兄ちゃんや、萌音さんや、響也さんやふぁにさんが土を掘って。
掘り出した土をバケツに詰めて、李優さんがそれを持って飛び、穴の縁に持ってきてくれた。
で、李優さんが持って飛んできたバケツの土を、私が別の場所に捨てる。
色々やった結果、これが一番効率の良い方法だと分かった。
古典的な工事現場、って感じだね。
「はい、のぞみ。次はこれ捨ててきてくれ」
「分かりました」
李優さんから、ずっしり重いバケツを二つ、受け取る。
次のバケツがいっぱいになる前に、これを遠くに捨ててこなきゃ…。
バケツを持ってよたよた歩きながら、私は土を捨てている場所に向かった。
掘り出した土は、ずっと、体育館の裏に捨てていた。
塵も積もれば山となる、という言葉通り。
今では、その捨てた土が、こんもりと小さな山になっていた。
…ずっとここに捨ててたけど、そろそろ別の場所に捨てた方が良いかな?
あんまり大きくし過ぎてもなんだし…。
私は、その場できょろきょろと周囲を見渡した。
今度は何処に捨てようかなって。
そして、体育館と校舎を繋ぐ渡り廊下の近くに、ちょっとした広いスペースがあるのを見つけた。
あそこに捨てよう。
ここからちょっと歩くけど、でも数メートル程度だし。
数メートル程度でも、重いバケツを持って運ぶのは、簡単なことではなかった。
でも、落とし穴を掘ってくれているお兄ちゃん達に比べたら、私の苦労など大したことはない。
穴の中は掘れば掘るほど、土が硬い層に達しているようで。
掘り返すのも、かなり大変になっていると、お兄ちゃんが言っていた。
それでも皆頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃ。
私は、その空いたスペースまでよたよた歩き。
バケツの中身を逆さまにして、土を捨てた。
…ふぅ。
さて、それじゃ戻ろう…と、踵を返した。
その時だった。


