神に選ばれなかった者達 前編

俺は、自分が世界から見捨てられた時のことを思い出した。

そうだ。俺はあの日から…生きる意味も、価値もなくした。

残ったのは、誰からも望まれないはみ出し者。

それはさながら、花一匁で最後に残った一人のように。

誰にも望まれなかった、負け続けた最後の一人。

誰もそんな人間のことを、気に留めないだろう。

そんな価値のない人間に、手を差し伸べようとしないだろう。

この時、俺はまだ知らなかった。

『処刑場』にいるのは、そういう人間ばかりなのだと。

誰もが俺みたいに、花一匁の最後の一人。

…負けて悔しい、最後の一人。

だけど、無力ではない。

無価値ではあっても、俺達は無力ではない。

戦う意志と、生き延びる意志、そしてその力がある。

それを、ここに証明しなければならなかった。