神に選ばれなかった者達 前編

結局食べんのかよ、と思うかもしれないけど。

食べ物に罪はないからな。

ねこまんまと言えど、立派な食べ物だし。

味は悪くなかったよ。…せめて電子レンジで温めてくれたら、多分もっと美味しかったんだと思うけど。

冷えてカチカチになったご飯に、生ぬるい味噌汁が絶妙な塩気があって、最高だね。

更に、余り物らしい野菜の煮物も良い感じに冷めてて、よく味が染み込んで良いアクセントになってる。

全力で褒めてみたけど、まぁあんまり美味しい食べ物ではなかったよ。

食べ物であるだけ良し。

…それより、ふぁにが考えるべきは。

さっき言われた、妹尾ほたるのことなんだけど…。

…なんつーか、聞きたいけど、気軽に聞ける雰囲気じゃないんだよな。 

会話が通じる家族に見えないしなぁ…。

「…」

…よし。

夜も近いし、とりあえず一晩寝てから考えよう。

明日になったら、何か変わってるかもしれないじゃん。

僅かな期待にかけて、今日はもう就寝。

…したいのは山々なんだけど、自分ここで寝るの?

押し入れなんだけど?ここ。

しかも、身体中痣だらけで痛いし。

せめて、横になる為の最低限のスペースが欲しかった。

…ないものねだりしても仕方ないからな。

気にせず、さっさと眠ってしまうことにしよう。