俺は、そのリネン類の山を掻き分けた。
「き、響也くん…?」
「ここに隠れれば、少しは安全だろう」
少なくとも、ベッドの下よりは安全なはずだ。
このクローゼットにしまい込まれたリネン類は、埃を被っていた。
お陰で埃っぽいことこの上ないが、しかし、埃を被っているということは、長らく使われていないという証拠だ。
隠れるには最適だろう。
少々窮屈ではあるが…小柄なみらくなら、何とか入れるだろう。
「ほら、ここに入って」
「こ、ここに?」
「あぁ」
みらくは戸惑いながら、クローゼットの中に入った。
そして、身を縮こませて体育座り。
その上に、埃を払った黒いリネン類の山を被せる。
「う、うっぷ。変な匂い」
「息、苦しいか?」
「だ…大丈夫」
リネンの山に隙間を作って、空気が通る穴を開けた。
…よし、これで大丈夫だろう。
窮屈そうではあるが、安全の為に我慢してくれ。
「じゃあ、行ってくる。そこで待っててくれ」
「ちょ、ま…!響也くんも一緒に、」
「さすがに俺は、そこには入れないぞ」
「そ、そうだけど」
小柄なみらくだから、何とかすっぽり入れたのだ。
多分俺だったら、はみ出る。
とてもじゃないが、二人分のスペースはない。
「じゃあ、私も一緒に…」
「良いか、何があってもそこから出るな。危険だからな」
「…響也くん…!」
「約束してくれ。何があってもそこから出ないと」
現状、ここが一番安全な場所なんだ。
ここから出てしまったら、守ってやれる自信がない。
「…良いか?」
「…うん、分かった」
「…よし」
なら、俺も安心して行くとするか。
…安心…出来るかどうかは分からないが。
「じゃあ、行ってくる」
俺はそう言って、クローゼットを覆い隠す黒いカーテンを引いた。
そして、手術室の扉に向かった。
「き、響也くん…?」
「ここに隠れれば、少しは安全だろう」
少なくとも、ベッドの下よりは安全なはずだ。
このクローゼットにしまい込まれたリネン類は、埃を被っていた。
お陰で埃っぽいことこの上ないが、しかし、埃を被っているということは、長らく使われていないという証拠だ。
隠れるには最適だろう。
少々窮屈ではあるが…小柄なみらくなら、何とか入れるだろう。
「ほら、ここに入って」
「こ、ここに?」
「あぁ」
みらくは戸惑いながら、クローゼットの中に入った。
そして、身を縮こませて体育座り。
その上に、埃を払った黒いリネン類の山を被せる。
「う、うっぷ。変な匂い」
「息、苦しいか?」
「だ…大丈夫」
リネンの山に隙間を作って、空気が通る穴を開けた。
…よし、これで大丈夫だろう。
窮屈そうではあるが、安全の為に我慢してくれ。
「じゃあ、行ってくる。そこで待っててくれ」
「ちょ、ま…!響也くんも一緒に、」
「さすがに俺は、そこには入れないぞ」
「そ、そうだけど」
小柄なみらくだから、何とかすっぽり入れたのだ。
多分俺だったら、はみ出る。
とてもじゃないが、二人分のスペースはない。
「じゃあ、私も一緒に…」
「良いか、何があってもそこから出るな。危険だからな」
「…響也くん…!」
「約束してくれ。何があってもそこから出ないと」
現状、ここが一番安全な場所なんだ。
ここから出てしまったら、守ってやれる自信がない。
「…良いか?」
「…うん、分かった」
「…よし」
なら、俺も安心して行くとするか。
…安心…出来るかどうかは分からないが。
「じゃあ、行ってくる」
俺はそう言って、クローゼットを覆い隠す黒いカーテンを引いた。
そして、手術室の扉に向かった。


